| 皆さんの痛みの原因の多くは、その特徴的な姿勢や歩き方に存在していると考えています。 知らず知らずのうちに身に付けた筋肉の使い方こそが、痛みの真の原因なのです。 人間には関節や筋肉に対して負担の少ない姿勢、歩き方が存在します。 これが正常な働きであり、我々の理想なのです。 しかし、変形性股関節症との診断を受けた患者さんの多くは、 いつの日からか姿勢や歩き方、そしてからだの筋肉の使い方が崩れはじめます。 それが数日であれば多少の負担でも問題がないのですが、 これが長期にわたると大きな損傷を股関節そのものに負うことになるのです。 例えば、足を地面に着けただけでも痛みがあるとき、 不安と恐怖から徐々に歩き方に変化がみられるようになります。 痛みを避けるような姿勢や歩き方は、筋肉の働きにも変化をもたらし、 本来必要としない筋肉の過剰な活動を産むことで、筋肉に疲労が溜まります。 そして、その積み重なった疲労がやがて筋肉そのものへの大きなストレスとなり、痛みを生じさせるのです。 そして、痛みをもった筋肉を使って動こうとするわけですから、痛みが悪化するのも当然ですし、 股関節に対しても大きな負担となり、骨の変形にもつながるのです。 ここではまず、皆さんの経過をお聞きしながら、痛みの評価をいたします。 普段の姿勢や歩き方を診ながら、 特に歩行の中で理想とされる筋肉の活動があるのかどうかを触診を交えながら評価させていただきます。 今まで過剰に働いてきた筋肉は緊張が高く、コリのように硬くなり、痛みを伴います。 このような状態ではなかなか理想とする筋肉の働きは望めません。 そのため、「深圧」といわれるセラピー(施術)により、 筋肉を深くほぐすことで、筋肉の緊張を緩め、硬さを取り除きます。 その後、立ったときや歩きの中で、新たに筋肉の働きを促すことで、 個々に合った股関節に負担の少ない姿勢や歩行を身に付けていただきます。 これこそが今後同じような痛みを繰り返さず、そして股関節の骨に対する負担の少ない、 根本的なセラピーであると考えております。 日本の医療機関では「筋肉」や「姿勢・歩き方」を専門的に扱う診療科が皆無に等しいように感じます。 そのため、我々のような代替医療を行う医療従事者が、西洋医学の考えと東洋医学の考えを融合し、 患者さん個々の問題点を総合的に捉えるように努めています。 病院でレントゲン写真を撮ると、 骨の変形や軟骨がすり減っている様子をみて驚かれることがあるかも知れません。 しかし、ここに至るまでにはそれなりの原因があったのです。 その多くが股関節に負担をかける姿勢や歩き方であり、筋肉の使い方だったのだと思われます。 これまで多くの病院を駆け回り手術との宣告受けた方々がメスを入れずに、 痛みが改善されていくのを目の当たりにしてきました。 骨の変形や軟骨のすり減りが痛みの真の原因ではないことも、 多くの患者さんのセラピーに携わる中で分かってきました。 骨の変形を呈していても痛みがない方がいらっしゃいますし、 軟骨が十分にあっても痛みを感じる方はいらっしゃるのです。 股関節の痛みの問題は、決して骨や軟骨だけの問題ではないようです。 その真の原因は、その生活の中に潜んでいることが多いのです。 |








